2012年04月11日

摂食障害統計 (厚生労働省)

摂食障害統計 (厚生労働省)
1998年に全国の医療施設(23,401施設)を対象に実施した疫学調査によると、患者推定数(罹患率)はANが12,500(人口10万対10.0)、BNが6,500(人口10万対5.2)、EDNOSが4,200(人口10万対3.3)でした。 これを1980年以降の結果と比較すると、以下の状況が認められます。


摂食障害全体は1980年からの20年間に約10倍の増加がみられ、とくに1990年代後半の5年間だけで、ANは4倍、BNは4.7倍と急増している。医療機関をすすんで訪れるのは一部であるため、実際はもっと多いと推定される。


同時に行った病型についての調査では、AN(拒食症)が47.0%、BN(過食症)が39.7%、EDNOS(特定不能の摂食障害)が12.3%であり、それ以前に比べて過食型の摂食障害の増加が特徴的である。 年齢層でみると、ANは10代、BNは20代が多く、推定発症年齢をみると10代の占める割合が年々増加し、若年発症の傾向を示している。


すでに10歳から発症する例もまれではなくなった。 男女比は1対20であった。


一般に90%以上が女性と報告されている。 一方、欧米の最近の報告では、ANの有病率(一生にかかる率)は女性0.9〜2.2%、男性0.2〜0.3%です。


診断基準を広く適応させた例も含めると、この2倍にまで増えるであろうと推定されています。 ただし、欧米の報告ではわが国より早く1980年代から増加し、1990年代にピークに達しているようです。


従って、わが国では1980年代に欧米に比して約半分の発症頻度であったのが、20年間で倍近くに増加し、欧米と肩を並べるかやや多くなっているとも考えらます。

 BNの有病率に関しては、欧米の報告によると女性1.5〜2%、男性0.5%であり、10代女性の有病率は0.3%と少なく、20代から増加します。


これはANの動態と異なります。発症頻度に関する地域差をオランダで調べた報告によると、田舎に比して都会では2.5倍、大都市は5倍高いという結果でした。

また、時代的変遷を調査した報告では、英国および米国は共に1980年代から2000年にかけて発症頻度は4.2%から1.5%前後に減少しているとされ、発症のピークは1990年代前半であり、その後は減少傾向にあると推定されています。


EDNOSについては、ポルトガルで行った12〜23歳女性の有病率調査では2.4%と報告され、摂食障害全例の77%を占めています。13〜15歳の思春期女子では4.9%、男子では0.6%でした。EDNOSの中でも、むちゃ食い障害の生涯有病率は米国の調査によると成人女性が3.5%、成人男性が2.0%でした。


以上、わが国における摂食障害の発症頻度は1990年代後半から急激に増加し、欧米並みになってきた印象ですが、ここ10年間のきちんとした全国的な疫学調査がなされていないため、正確な実態のための調査が待たれます。

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posted by こころの相談室 at 13:20| 摂食障害を知られたくない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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